投資におけるリスクとリターンの関係
リターンとは
投資した金額に対してどの程度の収益を得られたかをいいます。収益には、「インカムゲイン」(配当や利息収入)と「キャピタルゲイン」(値上がり益)があります。
リスクとは
「結果が不確実であること」を意味します。具体的には、リターン(収益)の振れ幅のことを指します。「振れ幅」の大きい運用は、大きな「リターン」を期待できますが、損失も大きくなる可能性があります(イメージ①)。
反対に「振れ幅」の小さい運用は、損失の可能性は小さいのですが、そのかわり期待できるリターンも小さくなります(イメージ②)。
つまり、「大きなリターンを追求するとリスクは大きくなり、大きな損失も覚悟しなければならない」ということです。
リスクとリターンの関係
リスクとリターンの関係は表裏の関係にあります。つまり、リターンが大きい運用商品はリスクも大きくなり、リスクが小さい運用商品はリターンも小さくなります。
目標としたいリターンやどこまでリスクを負えるか、人それぞれ考え方が違います。リスクとリターンの関係を理解し、自分にあった運用商品を選択しましょう。
投資における主なリスク
価格変動リスク
価格が変動することで投資資産の価値が変動する可能性のことを指します。
金利変動リスク
債券価格は、満期日までの間に市場金利が上昇すれば値下がりし、市場金利が低下すれば値上がりします。債券を投資対象としている投資信託も同様の影響を受けます。
為替変動リスク
外貨建資産で運用を行うと為替相場の変動の影響を受けます。外貨建資産の外貨ベースの価格が同じでも、当該通貨に対して円安になれば為替差益を享受することができる一方、円高になれば為替差損を被ることになります。
信用リスク
債券などの発行体(国や企業等)が財政難、経営不振などの理由により、債務不履行(=元本や利息などをあらかじめ決められた条件で支払うことができなくなる)が起こる可能性を指します。
そういった事態になる、または恐れがある場合には、発行体の有価証券の価格は下落し、最悪の場合、投資元本が償還されないこともあります。
カントリーリスク
投資対象国や地域において、政治・経済の状況の変化によって証券市場や為替市場に混乱が生じた場合、それらの国や地域に投資した資産の価値が変動する可能性を指します。